肺がん手術直後の半日ちょっとが、とても、とても長い時間だった。
ひとことで言えば手術って「大変」なのだ。
「喉元過ぎれば熱さを忘れる」
今リライトしながら、思い出しても、絶対戻りたくない時間だ。
以下の文章は手術後翌日以降に、記録していたものです。
◆左肺上葉切除手術後(当日)
左肺を半分取った当日(手術直後実況)
2024年2月26日 朝一の手術を終え、なんだかたくさんの機械がついている。
術後、心電図、酸素量等機械が多いので半日だけ無菌個室に移された。
左腕は手術中、腕の角度を普段動かない角度に長時間おいているらしいので、
左腕は重く、痛く、ほとんど動かせない。
右手・右腕も点滴やら何やら、少ししか動かせない。
手首から先しか動かせないからピグモンみたいだ。
(※ピグモン:ウルトラ怪獣_私も見た目しか知らないんだけど)
色々思うところはあるが、仕方ない。
そして脚は血栓防止のソックスと、
一定時間ごとに圧力がかかる機械がついている。
口元には酸素マスク。
肺が1/4なくなったが、3/4の肺が頑張っているので呼吸はできる。
が不思議なことに、意識をすると、少し呼吸が苦しくなる。
肺を取ったのだから当たり前か。
・左腕は血圧計、
・左指には酸素濃度計、
・胸には輸液を出すための管。
・右手は点滴2本。
・背中には硬膜外麻酔。
いや~盛りだくさんだね~。
みるからに立派な病人の出来上がりだ。
いや、がん患者だから当然か(苦笑)
はてさて、午後13時過ぎから、時間が経たない。
肺周辺、両腕も痛いし、全く眠れない。
身体に力が入らないし、寝返りも打てない。
ベッドの角度がついているので、眠りそうになると
舌根が下がり気道をふさぎ窒息しそうになり目が覚める。
眠れん! 時間が経たん!
辛い時間が続く。
水も飲めない。最低限の点滴と、看護師さんが口を濡らしてくれる程度。
この姿は見られたくないなぁ。
が、来なくていいと言ったのに、夫がお見舞いに来てくれた。
見られた…(笑)
心配かけたね。
頭の中はいたって元気なので、
見た目のひどさに関しては開き直り、(病人さんだもん)
アイフォンくんとワイヤレスイヤホンを手元に持ってきてもらった。
夫が帰った後、アイフォンでSpotifyのラジオが聴けた。
おかげで少しだけ時間が流れた。(それでもなかなか時間は経たなかったなぁ)
ありがたや~。
たまに、笑ってしまうと、痛みと呼吸が苦しくて。
手元周辺には、ティッシュとごみ箱替わりの嘔吐用容器。
そしてアイフォン先生。
手先が少し動かせるだけでは、本当に何もできないことを痛感した。
(注:こちらの文章は2024年2月から別サイトにて掲載しておりました
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